■歯周病治療
初 診
「歯ぐきが腫れた、グラグラして物が噛めない」、とのことで来院されました。
治療後
歯周病治療によって歯ぐきの腫れや出血が改善し、しっかりと噛めるようになりました。
歯周病治療は患者さんご自身による適切なプラークコントロール(ブラッシングなど)、食生活の改善、規則正しい生活、禁煙など、患者さんの歯周病に対する理解と協力が成功の秘訣となります。
一緒に歯周病を治しましょう。
初 診
治療前。歯の根の周りが黒くなっている(骨が溶けてなくなっている)
治療後
エムドゲイン法による歯周組織再生療法後のエックス線画像。
エムドゲイン法によって根の周りが白くなってきている(骨が再生している)。
歯周病は30代以上の日本人の8割が発症していると言われ、歯を失う原因の第一位にランキングされています。
認知度はかなり高いのですが、初めのうちは痛みなどの自覚症状がなく、症状が進行するまで気がつかない人が多いため、治療せずに放置する人が多いのが現状です。
下の表を参照して、セルフチェックをしてみましょう。
チェック表に○が付く人は要注意です。
2つ以上○が付く人は歯周病がすでに進行している可能性があります。
1.歯を磨くと歯ブラシに血がつく
2.歯ぐきが腫れている
3.冷たい水を飲むと歯や歯ぐきがしみて痛い
4.口が臭い
5.歯がぐらぐらする、噛みにくい
6.歯と歯の間に食片がよくはさまる
7.歯が以前より長くなったように見える
8.朝起きた時、くちの中がネバネバする
9.歯ぐきを押すと膿みがでる
10.歯の周りにプラークや歯石がついている
食後に歯磨きなどの口腔ケアを怠るとプラーク(歯垢)が付着し、放置したままでいると歯と歯肉の溝に溜まることで歯肉に炎症がおこることから歯周病は始まります。
歯周病が進行すると溝が深くなり、"歯周ポケットと名称をかえ、歯周病菌の温床になります。
プラークは食べ物のカスのように思われがちですがそうではなく、"歯周病菌"や"むし歯菌"をはじめとするさまざまな細菌のかたまりです。
歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどで歯を清潔にするプラークコントロールが正しく行われないと、歯周病菌が繁殖し歯周組織を脅かしていくのです。
歯周病の脅威は歯を失うだけではありません。
歯周病が進行すると、歯周病菌や歯ぐきの炎症によってつくられる物質が血管や気管を介して全身に運ばれ、他の臓器に悪影響を及ぼすという歯周病連鎖の研究が注目を集めています。
歯周病が糖尿病や心臓病、早産、高齢者の誤嚥性肺炎の発症、進行に関わることや、認知症の一種、アルツハイマー病を悪化させるなどの研究報告も発表されています。
なかなか自分では気が付かない口臭。口臭(病的口臭)の最大の原因は歯周病です。
つまり、歯周ポケットにたまったプラークや歯肉(歯ぐき)から出る膿が悪臭のもと。
口臭治療・予防としては、まず口臭物質の発生源となる口腔内の不潔状態を改善することが必要となります。
歯ブラシなどを使用して歯や義歯に付着したプラーク(歯垢)を除去することが大切です。
口の中を清潔にし、むし歯や歯周病を予防することは、健康な生活を送るために非常に大切な事です。
歯周病の予防は、歯周病の原因となるプラークを取り除く「プラークコントロール」が重要になります。
セルフケア(毎日の歯磨き)と定期的なプロフェッショナルケア(歯科医院でのプラークや歯石除去)の両方を行うことでより効果を高めることができます。
歯ブラシでの除去を補う歯間ブラシはサイズや使い方を間違えると、歯ぐきを傷つけ、かえって歯周病を悪化させる可能性があるため、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
歯周病はプラーク(歯垢;細菌のかたまり)が歯の表面に付着、放置することから始まります。
軽度の歯周病では歯科医院で歯周ポケットに溜まったプラークや歯石を除去し、毎日、丁寧に歯磨きすることでほとんどの歯周病は改善します。しかし、通常の歯周治療で改善の見込みがないほど進行した重度の歯周病でも、歯周組織再生療法によって歯周組織を回復、再生させ、歯を残すことが期待できるようになってきました。
現在、日本で行われている歯周組織再生療法の代表的なものとしては「GTR法」と「エムドゲイン法」の2つが挙げられます。
「GTR法」は深くなってしまった歯周ポケット内部をきれいに清掃した後、なくなった骨の上に人工膜(バリアーメンブレン)をかけ、歯周組織や骨を再生させる細胞が増殖するスペースを確保してあげるのが「GTR法」です。
「エムドゲイン法」は、歯周組織が破壊されてしまった歯根の部分にジェル状の薬剤「エムドゲイン」を塗布することによって、まわりの歯周組織細胞を活性化させ、再生を促す治療法です。どちらの治療法を選択するかは、歯の周りの骨のなくなり方や歯茎の量、手術の部位など、詳しい検査を実施して判断します。
エムドゲインゲルを使った歯周外科手術による治療が行えるかどうかは、歯周病の程度や患者さんの健康状態によっても異なりますのでご相談ください。
手術の前に歯周組織の状態を調べるため、歯周ポケットの深さを計ったり、レントゲンを撮ったり、その他治療に必要な検査を行います。
治療する部分の歯肉を切開します。
切開した歯肉を剥離します。
歯根表面の清掃を行います。
エムドゲインゲルを塗布します。
最後に切開した歯肉部分を縫合して手術は終了です。
手術にかかる時間は約1時間前後で、手術後、しばらく休んでいただいた後は帰宅できます。
抜糸は手術日から1~2週間後に行います。
●手術創は速やかに治癒しますが、手術部分の歯みがき等は歯科医の指示に従ってください。
●指や下で手術部分を触らないでください。
●手術後の感染を防ぐために、術後3~6週間は消毒薬で口の中をよく洗浄するようにします。
●抗生物質が処方された場合は、指示に従って服用してください。
歯周組織が再生する期間や程度は個人差があり、機能的な歯周組織を取り戻すまでには、数ヶ月から1年程度かかります。
術後の経過詳細も患者さんによって異なりますので、必ず定期的な検査を受けてください。
自分の歯でよく噛み、食事を楽しむことは老化を防ぎ健康な生活を過ごすために非常に大切なことです。
歯の健康は後まわしにされがちですが、定期的な検診と歯ぐきからの出血や腫れなど、わずかでも歯周病の症状を感じた時には早めの受診をお勧めいたします
■歯周病治療
初 診
「歯ぐきが腫れた、グラグラして物が噛めない」、とのことで来院されました。
治療後
歯周病治療によって歯ぐきの腫れや出血が改善し、しっかりと噛めるようになりました。
歯周病治療は患者さんご自身による適切なプラークコントロール(ブラッシングなど)、食生活の改善、規則正しい生活、禁煙など、患者さんの歯周病に対する理解と協力が成功の秘訣となります。
一緒に歯周病を治しましょう。
初 診
治療前。歯の根の周りが黒くなっている(骨が溶けてなくなっている)
治療後
エムドゲイン法による歯周組織再生療法後のエックス線画像。 エムドゲイン法によって根の周りが白くなってきている(骨が再生している)。
歯周病は30代以上の日本人の8割が発症していると言われ、歯を失う原因の第一位にランキングされています。
認知度はかなり高いのですが、初めのうちは痛みなどの自覚症状がなく、症状が進行するまで気がつかない人が多いため、治療せずに放置する人が多いのが現状です。
下の表を参照して、セルフチェックをしてみましょう。
チェック表に○が付く人は要注意です。
2つ以上○が付く人は歯周病がすでに進行している可能性があります。
1.歯を磨くと歯ブラシに血がつく
2.歯ぐきが腫れている
3.冷たい水を飲むと歯や歯ぐきがしみて痛い
4.口が臭い
5.歯がぐらぐらする、噛みにくい
6.歯と歯の間に食片がよくはさまる
7.歯が以前より長くなったように見える
8.朝起きた時、くちの中がネバネバする
9.歯ぐきを押すと膿みがでる
10.歯の周りにプラークや歯石がついている
食後に歯磨きなどの口腔ケアを怠るとプラーク(歯垢)が付着し、放置したままでいると歯と歯肉の溝に溜まることで歯肉に炎症がおこることから歯周病は始まります。
歯周病が進行すると溝が深くなり、"歯周ポケットと名称をかえ、歯周病菌の温床になります。
プラークは食べ物のカスのように思われがちですがそうではなく、"歯周病菌"や"むし歯菌"をはじめとするさまざまな細菌のかたまりです。
歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどで歯を清潔にするプラークコントロールが正しく行われないと、歯周病菌が繁殖し歯周組織を脅かしていくのです。
歯周病の脅威は歯を失うだけではありません。
歯周病が進行すると、歯周病菌や歯ぐきの炎症によってつくられる物質が血管や気管を介して全身に運ばれ、他の臓器に悪影響を及ぼすという歯周病連鎖の研究が注目を集めています。
歯周病が糖尿病や心臓病、早産、高齢者の誤嚥性肺炎の発症、進行に関わることや、認知症の一種、アルツハイマー病を悪化させるなどの研究報告も発表されています。
なかなか自分では気が付かない口臭。口臭(病的口臭)の最大の原因は歯周病です。
つまり、歯周ポケットにたまったプラークや歯肉(歯ぐき)から出る膿が悪臭のもと。
口臭治療・予防としては、まず口臭物質の発生源となる口腔内の不潔状態を改善することが必要となります。
歯ブラシなどを使用して歯や義歯に付着したプラーク(歯垢)を除去することが大切です。
口の中を清潔にし、むし歯や歯周病を予防することは、健康な生活を送るために非常に大切な事です。
歯周病の予防は、歯周病の原因となるプラークを取り除く「プラークコントロール」が重要になります。
セルフケア(毎日の歯磨き)と定期的なプロフェッショナルケア(歯科医院でのプラークや歯石除去)の両方を行うことでより効果を高めることができます。
歯ブラシでの除去を補う歯間ブラシはサイズや使い方を間違えると、歯ぐきを傷つけ、かえって歯周病を悪化させる可能性があるため、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
歯周病はプラーク(歯垢;細菌のかたまり)が歯の表面に付着、放置することから始まります。
軽度の歯周病では歯科医院で歯周ポケットに溜まったプラークや歯石を除去し、毎日、丁寧に歯磨きすることでほとんどの歯周病は改善します。しかし、通常の歯周治療で改善の見込みがないほど進行した重度の歯周病でも、歯周組織再生療法によって歯周組織を回復、再生させ、歯を残すことが期待できるようになってきました。
現在、日本で行われている歯周組織再生療法の代表的なものとしては「GTR法」と「エムドゲイン法」の2つが挙げられます。
「GTR法」は深くなってしまった歯周ポケット内部をきれいに清掃した後、なくなった骨の上に人工膜(バリアーメンブレン)をかけ、歯周組織や骨を再生させる細胞が増殖するスペースを確保してあげるのが「GTR法」です。
「エムドゲイン法」は、歯周組織が破壊されてしまった歯根の部分にジェル状の薬剤「エムドゲイン」を塗布することによって、まわりの歯周組織細胞を活性化させ、再生を促す治療法です。どちらの治療法を選択するかは、歯の周りの骨のなくなり方や歯茎の量、手術の部位など、詳しい検査を実施して判断します。
エムドゲインゲルを使った歯周外科手術による治療が行えるかどうかは、歯周病の程度や患者さんの健康状態によっても異なりますのでご相談ください。
手術の前に歯周組織の状態を調べるため、歯周ポケットの深さを計ったり、レントゲンを撮ったり、その他治療に必要な検査を行います。
治療する部分の歯肉を切開します。
切開した歯肉を剥離します。
歯根表面の清掃を行います。
エムドゲインゲルを塗布します。
最後に切開した歯肉部分を縫合して手術は終了です。
手術にかかる時間は約1時間前後で、手術後、しばらく休んでいただいた後は帰宅できます。
抜糸は手術日から1~2週間後に行います。
●手術創は速やかに治癒しますが、手術部分の歯みがき等は歯科医の指示に従ってください。
●指や下で手術部分を触らないでください。
●手術後の感染を防ぐために、術後3~6週間は消毒薬で口の中をよく洗浄するようにします。
●抗生物質が処方された場合は、指示に従って服用してください。
歯周組織が再生する期間や程度は個人差があり、機能的な歯周組織を取り戻すまでには、数ヶ月から1年程度かかります。
術後の経過詳細も患者さんによって異なりますので、必ず定期的な検査を受けてください。
自分の歯でよく噛み、食事を楽しむことは老化を防ぎ健康な生活を過ごすために非常に大切なことです。
歯の健康は後まわしにされがちですが、定期的な検診と歯ぐきからの出血や腫れなど、わずかでも歯周病の症状を感じた時には早めの受診をお勧めいたします